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トモエ ホリーズさん / 鉄造形作家
トモエさんは鉄の芸術家。
黒くて硬く冷たい鉄が
豊かな曲線と、白い珪藻土や赤錆で色付けされることで、
生き生きとした表情に変わる。
柔和な雰囲気のトモエさんからは全く想像もつかなかったが、
重いハンマーを振り下ろす腕にはくっきりと筋肉が見える。
鉄を熱するために焚かれた石炭のそばでの作業は、
過酷を極め、顔からは汗が滴り落ちていた。
熱しては叩くの繰り返し。
叩くことで、鉄は少しづつ形を整えるだけでなく、
粘り強さ(強度)を増していくという。
視線はつねに鉄から離れない。
熱している時も叩いている時も。
鉄は温度によって色や音を変える。
温度が上がるにつれ、茶褐色から赤、朱、黄と明るさを増し、
それにつれて音も
「カーン」から「ボコッ」へと変わっていくという。
耳と目を研ぎ澄まして、
温度や性質の変化をじっくりと見極めながら作業はつづく。
甲高い金属音がリズミカルに工房に響き渡る。
● トモエ ホリーズ(Tomoe Whollys)さん
http://tomoenakazawa.com/wp/home/

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