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yuko nakamotoさん / ジュエリー作家
レースのように細く軽やかな曲線から作られる模様は
はっとする美しさとともに、不思議な感覚を引き起こしてくる。
様々な曲線が記憶のどこかにあるイメージを刺激して、
西洋にも東洋にも、レトロにもモダンにも見えてくる。
線だけで構成されているからこそ、
見る側が自由に色や空気感を感じられるのは、
モノクロ写真のそれに似ている。
yukoさんは美術大学時代、彫刻を専攻していた。
一見、立体と平面では相反するように思えるが、
モノを形作るライン(線)を捉えることは同じだという。
作品は糸のように細いワックス(蝋)を、
下絵に合わせて一本ずつ組み合わせ、熱を加えて繋げていく。
そうしてできた原型を基に鋳造し作られる。
0.7mmと1mmの極めて細いワックスは
手の温度だけでも簡単に曲がる為、繊細な作業が必要だ。
せっかく仕上げた原型も
鋳造に出す段階で反り返ったり、伸びたりすることもあるという。
「粘土で彫刻の原型を作ってきたので、
足したり引いたりを”手”でできるワックスは性に合っている」とのこと。
yukoさんの手を通して何度も推敲された曲線は
私たちの記憶に語りかけてくる。
● yuko nakamoto
http://yukonakamotojewelry.jimdo.com


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