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古川 真児さん / ガラスブロワー
初めて古川さんの作品を拝見したとき、
あまりの美しさに眼を奪われた。
ガラスの中に華が咲いている!
手に取ってじっと見つめてみたいけれど、
簡単に割れてしまうガラスという素材と相まって、
一瞬で壊れてしまいそうで触れることがためらわれた。
バーナーで熱せられた柔らかいガラスもまた、
ほんの少しの力ですぐさまカタチを変えてしまう。
だから、絶えずガラスを動かしながら、
慎重に、それでいてスピーディーに
作業は進められる。
この華の色、
ガラスの上に金属の粉を吹きかけて作られている。
金はピンク系、銀はブルー系と
組み合わせる金属によって色が変化する。
バーナーアートの世界は想像以上に化学だった。
ガラス、金属、鉱物の溶解温度を組み合わせて作り出される。
それでいて、
その温度を見極めるのは、人の目や耳や勘。
それぞれの性質を熟知した、
作り手の経験値が美しい作品を生み出す。
● 古川真児さん (pyro-graphics)


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